フィンランドのグループ。
アラマーイルマン・ヴァサラットとは「地下世界のハンマー」という意味。
ジャズ、ロック、トラッド他あらゆる要素を取り入れた独特の音楽。"Kosher-kebab jazz","Ethnic brass punk" などあらゆる形容詞で語られるも、その実態はライヴを見なければわからない。ギターを用いず、サックス、トロンボーン、アコーディオン、チェロ、ドラムなどで構築するインスト曲を演奏するが、足踏み式オルガン、ディジリデューなども駆使して、音楽領域は特定できない。
時にはジャズ風パンキッシュで、ポルカや救世軍風ワルツの趣がちらほら見えるも、正統派ジャズでも、純粋プログレでも、ドライヴするメジャー・ロックでもない。それにもかかわらず、Provinssirock
2000フェスなどでは、まるでメタルバンドのようにステージに飛び込む客が続出した。
アラマーイルマン・ヴァサラットの一部母体となったのは、Hoyry-kone (ホイリー・コネ)という名のアヴァンギャルド・プログレッシヴ・ロックバンドで、そこにTeemu Hanninen テーム・ハンニネンと
Jarno Sarkula ヤルノ・サルクラ(当時はベース担当)が在籍していた。ヤルノ・サルクラが吹けないサックスを衝動買いしたことから、それを活用できるバンドが必要となり、他のメンバーが集まったという。
アラマーイルマン・ヴァサラットのデビュー・アルバム "Vasaraasia"はヨーロッパのワールド・ミュージック・チャートで 11位を獲得している。2003年にはアメリカにツアー、
NEARfest に参加し、大きな賞賛を得ている。
Jarno Sarkula ヤルノ・サルクラ - soprano, tenor & bass saxes, bass clarinet
Erno Haukkala エルノ・ハウカラ - trombone, tuba, piccolo trombone
Miikka Huttunen ミーカ・フットゥネン - pump organ, grand piano, keyboards
Marko Manninen マルコ・マンニネン - cello
Tuukka Helminen トゥーカ・ヘルミネン - cello
Teemu Hanninen テーム・ハンニネン - drums, percussion
photo: Jari Tenhunen
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