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Real & True Live Series  テリエ・イースングセット・スーパー・セッション
 Terje Isungset ≫リンク
■ 2008年2月12日〜14日Terje Isungset (テリエ・イースングセット) 公演

ノルウェーのパーカッション・プレイヤー テリエ・イースングセットが 3日間にわたり日本の第一線で活躍するミュージシャンと共演する、「テリエ・イースングセット・スーパー・セッション」

新たな音を求めて「音楽の自然」を自由に探る。

* Terje Isungset (テリエ・イースングセット)

テリエ・イースングセット (Terje Isungset)

ノルウエーのテリエ・イースングセットは20年以上ものジャズ及びスカンジナヴィア音楽での経験を土台にしてヨーロッパで活躍するパーカッショニストだ。「自然」を理念だけでなく音楽の中で実践するサウンド・アーティストとしてマルチ・ジャンルで活躍している。

木、石、羊の鈴や氷までも楽器として使う、詩的で簡潔な音作りはとてもユニークで、特に氷に関してはドラムをはじめ全ての楽器を手作りして演奏するなど世界的に評価されている。また、ジャズ・フェスティバル、ダンス・パーフォーマンス、演劇、映画のための作曲委嘱も20を超え、「パーカッション・プロフィール」という本では世界の最もクリエイテイブな25人のパーカッショニストの一人として選ばれている。

年間 100以上の公演をこなし、そのワイルド だが細部にわたり繊細さも併せ持つ演奏によってあらゆる層の人々を虜にするテリエ・イースングセットは現代の最先端を行くパーカッション・プレイヤーだ。

テリエ・イースングセットのこれまでの共演者(海外)の一部
*ノルウェー王女  詩の朗読
*Sara Marielle Gaup サーミ・バンド Adjagas(アドヤーガス)のヴォーカル
*Lena Nymark  Hanne Hukkelberg、Dinosau などのヴォーカル
*Therese Skauge  コンテンポラリー・ダンサー
*Per Jorgensen トランペット、ヴォイス
*Arve Henriksen トランペット、ヴォイス
*Mark O'Leary ギター、その他
*Groupa  スウェーデン+ノルウェー ・モダン・トラッド・バンド
*Jorma Tapio  サックス、ヴォイス、その他




++「テリエ・イースングセット・スーパー・セッション」日本公演共演アーティスト++

*初日 2/12  酒井俊
日本レコード大賞企画賞を受賞したジャズ・ヴォーカリストであり、インプロヴィーゼーション系ミュージシャンとの交流も含め幅広い活動でも知られる

*二日目 2/13 鈴木理恵子・中村仁美・巻上公一
クラシカル・ヴァイオリニストであり、ジャンルを超えたセッションでも活躍する鈴木理恵子、篳篥奏者で伶楽舎メンバーの中村仁美と超歌唱・ヴォイス・パーフォマーの巻上公一

*最終日 2/14 一噌幸弘
能楽笛方一噌流として日本の能管の第一人者




・日時、会場

2008年2月12日 18:00 開場 19:30 開演 中目黒 楽屋(らくや)

2008年2月13日 19:30 開場 20:00 開演 新宿 Pit Inn

2008年2月14日 19:30 開場 20:00 開演 新宿 Pit Inn

(2/13 、オープニングアクト - 日比谷カタン)

・チケット料金 
2/12 3000 円 (ドリンク別)
2/13-14  各 3500 円 (ドリンク付) すべて整理番号付き

・チケットのお申し込み
Office Ohsawa にメールもしくはお電話にてお願い申し上げます。
(ticket@spn1.speednet.ne.jp 宛) Tel : 03 3728 5690 まで
必ず、お名前、ご住所(郵便番号も)、お電話番号、公演日とご希望枚数をご連絡下さい。

・お問合せ
公演についてのお問い合わせは、
Office Ohsawa http://www.bigstream.co.jp music/index.html
info@bigstream.co.jp 或いは 電話 03-3728-5690 までお願い致します。

・企画制作 Office Ohsawa
・後援 ノルウェー王国大使館




・共演者プロフィール

■酒井俊  ヴォイス、ヴォーカル
酒井俊1976年、ジャズ・ヴォーカリストとしてキャリアをスタートさせると 同時に大きな話題をよび、後、活動休止期間を挟んで復帰してからは、当時はタブーとされていた日本語の歌も歌い始める。その後も、童謡、演歌とまで言われてしまった『満月の夕』などを、 スタンダードやトム・ウェイツ、ビクトル・ハラetc・・・と同じ歌として歌い続ける。2002年頃より、それまでのジャズの世界での自身の立ち位置を見つめ直し、根幹から音楽や歌の在り方を問い直した活動へと踏み出す。歌への探求は、歌に留まりつつも歌の領域を 拡大していくというとてつもない挑戦となった。一方で、音楽をまるで食事のように聴く人たちにだけではなく、普段まったく音楽を聴くことのない人にも圧倒的な経験をしてもらうべく変わって行った。 その場、その時を反映して毎回ゼロから歌を紡ぎ出すステージ、即興とうたわなくても充分即興的展開を楽しめるステージは、観客、演奏者ともに、失敗も成果も経験として積み重ね、開かれた歌を獲得したいと日々歌い続けている。

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鈴木理恵子 ヴァイオリン
中村仁美  篳篥
巻上公一  ヴォイス、テルミン、口琴

*巻上公一による鈴木理恵子・中村仁美の紹介

鈴木理恵子さんと知りあったのは、1996年の北九州音楽祭だったと思う。ニュージーランドの作曲家ジャック・ボディが、雲南省の4枚弁口琴の伝統音楽を採譜して弦楽四重奏にした作品に参加していたのではないだろうか。

バイオリンのフラジオレットを多用したその曲は、殊のほか美しく忘れられなかった。ぼくは高橋悠治の「狐」という作品でほら貝を吹くのに参加。

鈴木さんは、ぼくのことをずっとほら貝吹きと思っていたらしい。
その後、鈴木さんのリサイタルのゲストで呼んでいただき、ホーメイとバイオリンのデュエットの作品を作ったり、コブラに出てもらったり、高橋悠治の代役で朗読を受け持ったりと、交流を重ねてきた。彼女はスウェーデンのマルメ市立歌劇場のコンサートマスターをつとめていたこともあり、北欧からやってくるシャーマニックなパーカッショニストとの共演の話に、「是非」と即答した。

以下は、ビクターから発売された鈴木理恵子(ヴァイオリン)と高橋悠治(ピアノ)のアルバム『from the orient』用に書いた文章である。

アジアの中心は移動する。

シベリアの南トゥバ共和国にはじめて訪れた時、そこにアジアの中心の塔というオベリスクがあることを知った。奇特なイギリス人が計測の末、こここそがアジアの真ん中だと言ったのだそうだ。その後、探検が進むうちにその塔は移動していったらしく、現在は首都クィズィルのエニセイ川沿いにある。アジアというと南方を意識しがちだが、北方のロシアの一部もまたアジアだと知った時、わたしの視界は大きく広がった。

このアルバムは、モンゴルのオルティンドー、韓国の童歌、ブルネイの古謡から、日本、韓国、中国の作曲家の作品を集めたもので、そのヴァイオリンの端正さと知性で、さながらアジアの中心のゆるやかな移動を味わえる。聴くものは、アジアの探検家となり、この音楽によってアジアの中心は地理のみにあらず、その心にあると知ることだろう。そしてその目もくらむような広大さ。

一曲だけ、ニュージーランドの作曲家ジャック・ボディの作品があるが、彼もまたアジアの音をトランスクリプトする作曲家であるし、風が音を紡ぐエオリアン・ハープそのものをほとんど倍音(フラジオレット)のみで構成していて、美しい。

鈴木理恵子のヴァイオリンがまるで馬頭琴のように歌った瞬間、高橋悠治はその指を花架拳の掌法でひらりとピアノに落とす。美しい額に知性をしたためて、アジアに関しては紹介者としても深い関わりを続けてきた高橋悠治とともに、鈴木理恵子は素敵なアルバムを完成させたものだ。

中村仁美さんが参加している伶楽舎は、ブライアン・イーノがプロデュースしたこともある雅楽グループで、雅楽の源流から現代曲まで演奏する。はじめて会ったのがいつだったか、もしかしたらジョン・ゾーンのコブラに誘ったのが最初かもしれない。

雅楽の伝統楽器である篳篥のみならず、トルコのネイなども演奏するし、その長い息の演奏にも関わらず当意即妙なセンスを持っていて、コブラには何回も参加してもらっている。

今回もちょっとした思いつきで、テリエさんが持っている北欧のいにしえのムードに合わせてみたいと思ったのだ。

それに一昨年は、偶然ノルウェイのウルティマ音楽祭で会った。その時、ノルウェイの葦で作る倍音フルート(セリエフルート)に興味を持って、手に入れてきたことを、ぼくは知っているのだ。

巻上公一




■鈴木理恵子
鈴木理恵子桐朋学園大学卒業後、23歳で新日本フィルハーモニー交響楽団副コンサートミストレスに就任。在学中は篠崎功子氏に師事。インディアナ大学で名教授J.ギンゴールド氏に師事。夏季セミナーなどで、H.シェリング、N.ミルシタインの各氏に師事。帰国後は、全国各地でのリサイタルをはじめ、ソリストとして主要オーケストラと共演、また、霧島、倉敷、北九州響フェスティバル、木曽福島音楽祭等に出演。これまでにゲスト・アーティストとしてフランス、ニース音楽祭、アメリカ・アンカレッジフェスティバル等に招かれ、J.J.カントロフ、J.ルヴィエ、A.マリオン等世界のトップアーティストと共演、1997年からはソロを中心に活動している。既成概念にとらわれず、邦楽器との共演や映画のサウンドトラックへの参加など、他分野の芸術家とのコラボレーションも積極的に行っており、ヴァイオリンという楽器の新境地を拓くその活動は各方面から注目を集めている。現在、ソリスト、室内楽奏者として、また読売日本交響楽団の客員コンサートマスターとしても活躍している。

■ 中村仁美
中村仁美雅楽演奏家。雅楽古典曲を演奏するほか、篳篥(ひちりき)で現代作品の演奏に携わる機会も多く、和洋さまざまなジャンルの音楽家やオーケストラ、舞踏家らと共演している。「伶楽舎」メンバーとして八ヶ岳音楽祭('94)、PMF札幌('97)、タングルウッド音楽祭('96)、ウルティマ現代音楽祭('97、'00、'05)、ミュージック・フロム・ジャパン音楽祭('04)などに参加。'02年には「アンサンブル晴奈(はれな)」リーダーとしてのMFJ主催「現代に甦る雅楽」USAカナダツアーを行った。1992年〜97年に篳篥リサイタル「葦の声」、2003年からはリサイタルシリーズ「葦の風」を企画し、篳篥のソロ曲、笙・琵琶・箏・ハープ・ピアノ・パーカッションとのテュオ曲などを多数委嘱初演。06年に「ひちりき萬華鏡」をリリース。生命力あふれる篳篥の音色を生かし、その未開拓な可能性を探求している。

■巻上公一
巻上公一歌、即興演奏、作詞作曲、演出、俳優、プロデュース、超歌唱家
現代的ヴォーカリストとして、ヴォイス(非言語的声帯術)を使った即興演奏、トゥバ共和国の喉歌ホーメイの研究と歌唱、テルミンと声のシンクロ、口琴との融合など独自のシーンを作り上げ、リードしてきた。・1979年にテクノポップバンドとして認知され、その後、即興とソングが共存する方法論で独自の活動を今なお続けるバンド、ヒカシューのリーダーとして作詞、作曲をてがける。・国内外のアーティストとの共演も多く、高橋悠治、三宅榛名、梅津和時、大友良英、デレク・ベイリー、ジョン・ゾーン、ローレン・ニュートン、カール・ストーン、デイヴィッド・モス、イクエ・モリ、フレッド・フリス、トム・コラ、ジョン・ローズ、フィル・ミントン、ヤープ・ブロンク、メレディス・モンクなどと演奏や録音を行ってきた。



■一噌幸弘
一噌幸弘 1964年東京に生まれる。一噌流笛方、一噌幸政の長男として9歳の時に初舞台を踏み、以後、能楽師笛方として古典の舞台をつとめ数々の大曲を披く。この間、世界各地でおこなわれる能公演にも参加、オランダ、ベルギー、ドイツ、イギリス、フランス、スペイン、イタリア、アメリカ、カナダ、シンガポールなどの各国で演奏する。同時に、1991年よりは、能の古典をベースとしながらも、これに彼自身の新しい解釈を加えた試みで注目を集める自主コンサート『ヲヒヤリ』を主宰、また室町時代後期に衰退してしまって資料の乏しかった田楽の再現にあたっては、その音を採集し、かつあたらしく作曲するなど、その活動はあくまでも伝統を重んじる古典の枠を、大きく踏み出しつつある。

さらに、即興演奏家としては山下洋輔、坂田明、近藤等則、林英哲、渡辺香津美、セシル・テイラー、ペーター・ブレッツマン、ビル・ラズウェル他の、内外の様々なジャンルのミュージシャン、あるいはナム・ジュン・パイクなどのパフォーミング・アーティスト、舞踏家、ダンサー、華道家、声明との共演をおこなうなど、数百年来の古典と現代の音楽を軽々と取り込んでしまう強靭な演奏に、世界的な注目を集める。

こうした彼の研ぎ澄まされた一音が切り開く音楽世界は、限りない可能性に満ちたものとして期待される。また、能管以外にも、各種の笛を演奏し、1981年度朝日新聞社主催の全日本リコーダー・コンクールにおいては、最優秀賞を受賞している。