*曲の題名を正確に訳すのはとても無理なので、それぞれの背景を説明します。
*Katrilli とはカレリア地方のフォークダンスです。カレリア (Karelia)とはフィンランドとロシアの間にある地域です。ここはかつてフィンランド領でしたが、大部分が第二次世界大戦以降ロシアに領有されているところです。私自身はフィンランド領として残った北カレリア地方の出身です。
*Katrilli はもともと他のヨーロッパ地域よりフィンランドに来たものですが、カレリア地方で特に発展し、カレリアのフォークダンスとなりました。Katrilli はとてもカラフルな幾つもの種類のターンがある早い踊りです。例えば
vastuuとか、uhittelu とか ripaska というのがあります。それらはだいたい男の子と女の子が戯れるものです。
1. Vot I Kaalina
これは Ingria 地方(ロシアの一部で、まだフィンランド人が住んでいるところ)の伝統的な曲。
2. Rapakatrilli
踊りの曲。タイトルの訳は不可能。
3. Orvokin Valssika Trilli
Orvokki (私の母親の名前)のためのワルツ。
4. Tuuli Taivutti - Lanssi
Tuuli Taivutti というのは風の曲がりという意味です。Lanssiは訳せません。
5. Kadonneet Kirkonkellot
Kadonneet Kirkonkellot というのは失われた教会の鐘という意味です。私の生まれた村で 語られている伝説からインスピレーションを得て作曲しました。敵がやって来て小さなチャペルを焼き払ったとき、教会の銀の鐘を湖の底に沈めて奪われないようにしたという話しです。真夏の夜の12時になるとその湖の底からその鐘が鳴り響くのが聞こえます(フィンランドでは6月に大きなお祝いがあります)。
6. Kaalina Timojaa
Ingria 地方の伝統的な曲です。
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