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◆ハミル・ライブ イギリス公演 2003◆
最近のハミルのライヴにおける選曲の傾向として、全ステイジ、ダブり無しで、デヴュー当時から現在に至るまでの膨大な数の中から曲を選りすぐって演奏される事が多い。中には約30年程前に作られた曲もあるのだが、今聴いてもなんら違和感も感じられないのは、ハミルがいかに時代に左右されない独自の世界を創りあげていたかが証明されている訳でもあるし、また、VdGGのバンドとして演奏されていた曲がハミルのギター/ピアノとスチュワート・ゴードンのヴァイオリンだけでプレイされるのもまた違った雰囲気を醸し出すので、ファンとしては実に興味深いコンサートになっている。

2003年、2月に行われたイギリス公演の様子が少し分かったのでお知らせしたい。

1月のヨーロッパ・ツァーに続いて2月20日にはロンドン/クイーンエリザベス・ホールでのコンサートを含むイギリス・ツァーを行っている。セット・リストを最後に記したので参照して下さい。

クイーンエリザベス・ホールは、クラシックを主体に公演が行われるホールだが、それに準ずるロック等のコンサートも行われる事がある。しかし音楽専用のホールなので観客も物音一つたてず静まり返った中で演奏されるのが常だ。この夜もしーんとした中、ハミルがギターのチューニングをしながらボソボソと何やら話しかけ、そして1曲目「Comfortable」が、続いて「If I Could」が演奏される。全部で14曲。最新CD「CLUTCH」からは「Just a Child」「Bareknuckle Trade」の2曲が演奏された。そしてアンコール。ハミルが二言三言冗談交じりに話はじめ、思わせぶりに紹介し、舞台の袖から現れたのがヒュー・バントン!そしてバントンのピアノとゴードンのヴァイオリンをバックに歌い出したのが「Still Life」だ。楽器演奏に気を取られないで済むからか、ハミルのヴォイスはいつもより伸びやかに詩っている。そしてタイミング良く2本のサックスを吹きながら舞台に現れたのがジャクスン。続いてタンバリーンを叩きながらの登場がイヴァンス。予告も無しにVdGGが揃ってプレイしているではないか!!観客も叫びにも似たどよめきをあげホール中が興奮の渦に包まれている。やはりハミルのヴォイスにはVdGGの伴奏がピッタリとハマっているのだ。曲を演奏し終えても熱狂的な拍手は鳴り止まず、ハミルが再びステイジに現れてこれ以上演奏は出来ない旨のアナウンスをしなければならない程だった。

この後、4月4日にはロンドンのパブ/ライヴハウスの「ミーン・フィドラー」でPFMとのジョイント・コンサートを行っている。ジョイントと云ってもハミルが演奏したのは3曲。PFMをバックに「I will Find You」,2曲目がPFMの「LIVE IN JAPAN」に収録されている「Sea Of Memory」。しかしハミルがステイジに出ると、会場のあちこちからリクエストが叫ばれるのはいつもと同じだ。3曲目が「Impressioni Di Settembre」をイタリア語で歌ってPFMのファンにもサーヴィスしていた。

さて、日本公演の選曲はコンサート当日まで分からないそうだが、出来れば初来日の際、アンコールで聴かせてくれたアカペラの「Again」をもう一度やってはくれないだろうか?当時その事を聞いてみたら「アカベラは体力、気力共余程調子がいい時でしか声が出ない」と言われてしまった。日本公演では十分に体力を温存して今一度アカベラを聴かせて欲しいものだ。 (horike misako/堀家美沙子)

PETER HAMMILL :
QUEEN ELIZABETH HALL/LONDON, 2/FEBRUARY/2003

1.Comfortable
2.If I Could
3.Just a Child
4.The Habit of the Broken Heart
5.(On Tuesdays She Used to do) Yoga
6.Bareknuckle Trade
7.Easy to Slip Away
8.Just Good Friends
9.Bubble
10.A Way Out (stunning rendition)
11.Traintime
12.Time for a Change
13.Patient
14.Modern
encore Still Life